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星のたより星のたより

  • 寺報「妙乃見山」 投稿日:2022年09月01日

    9月1日発行 寺報「妙乃見山」

    暑さも少し和らぎ、なんとなく秋の気配が漂ってきました。

    境内の栃の実も、どんどんふくよかに実ってきています。

    今月は旧暦の八朔祭がございます。イベントはありませんが、開運のご祈願に、ぜひお越しください。


    さて、今月の妙乃見山はこちらです。

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    コロナに負けずに/詠裡庵


    ―二年ぶりに催される祇園祭です。嬉しい限りです――

    テレビをつけた時、こんな声が聞こえてきました。

    たしかに、お祭は心を躍らせてくれる行事です。

    新型コロナの感染が広がり、医療体制も厳しい状況になりました。

    マスクをつけて会話をしていても、効果が見られずどんどん広がって行きました。

    外出も制限され、不要不急の外出は避けるようにと言われてきました。

    そんな今までの状況を踏まえて、感染対策をした上で、今年はお祭りを挙行しようということになったのです。

    だれもの意気が高まり、うれしさが広がっていくようでした。

    祇園祭は山や鉾が何台も出ます。

    それに関わる人たちの人数も半端なものではないでしょう。

    その人たちの協力と息の合った動きが大きな山鉾を生き還らせるのです。

    直角に方向転換する時には、昔から伝えられた技法を使って、青竹を道に並べ、その上を滑らせて回転させる。

    テレビ画面を通していても、思わず見入ってしまいます。

    表に出ている人だけではなく、裏方も大変な事でしょう。

    関係者全ての人々の気持ちがひとつにならないと、これだけ活気のあるお祭りにはならないことと思います。

    テレビの映像は、いつにない賑わいを伝えてくれました。

    山鉾の巡行は、実際に動かすことによって動かし方が伝えられるのだと聞きます。

    言葉では伝わらないこと、たとえば傾斜に合わせて速度を変えるなどです。

    また山鉾そのものとそれを彩る様々な装飾は、まさに宝物というにふさわしいものです。

    その扱い方もまた長い年月をかけて伝えられてきたものです。

    これを次の世代に伝えることの大切さを改めて知る思いです。

    コロナ禍におおわれた世の中ですが、感染を怖れるだけではなく、大切なものは守り伝えることができるよう、気をつけながらも工夫し、楽しみを忘れることなく過ごしていきたいものです。

     

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    <妙乃見山たより> 

    八朔祭祈祷
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    ●<仏教まめ辞典>
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